社員インタビュー
営業本部
機能性カラー統括部 東京化成品部 第二課
K.H.さん(2013年入社/発達科学部心理学コース卒)

私たちが提供するのは
身近にあふれるさまざまな“色”

これまでのキャリア

  • 学生時代

    人間の心理に興味があったので心理学を専攻しました。学習の分野としては非常に幅広いのですが、バウムテストやロールシャッハテスト、箱庭療法のロールプレイといった実践も交えつつ 、心理学の基礎を一通り学んできました。進路を決める際に、大学院に進むか就職するか少し迷いましたが、学びたいことはある程度習得できたと思い、大学を離れ新たな世界に挑戦することに魅力を感じたため就職を選びました。

  • 矢印
  • 就活時代

    ものづくりに興味があり、コンシューマ向けの商品開発がしたかったのでメーカー関連の業種を志望しておりましたが、就活中のある面接官の言葉をきっかけに「自分のしたい働き方を考えた方向で探してみてもいいのでは?」と視野を広げて探すことができました。

  • 矢印
  • 現在

    入社後すぐに支店の業務課に配属となりました。当時、和気あいあいとした雰囲気の中で先輩方や上司のフォローもあって、まったく負担なく業務を行えた記憶があります。その後の異動で現在の営業部となって、新規顧客の開拓や営業活動、既存顧客の売上管理などの業務を行っています。

先をあれこれ考えるよりも、
行動してみるとどうにかなる

通常は入社してから3ヶ月間は工場での研修があります。しかし、私の場合は辞められる派遣の方と引き継ぎが急がれたため、その研修はなく、即実践で支店の業務課という、入金のチェックや売上の確認をする部署に配属されることとなりました。
最初は自信がなく、不安もありましたが、周りの先輩方のフォローや上司のサポートがあり、徐々に業務を覚えていきながら、仕事をこなしていくことができました。
配属先が出身地に近い地元の支店だったこともあって、仕事が終わってから、友人と会うこともできて、有意義な時期だったことを記憶しています。

別の業務への興味もあり、年に1回の面談ではやれることは何でもやってみたい意向を話していたため、営業職への異動の打診があったときは、迷わず受け入れました。
半年間の研修を経て、基礎的な知識は得られましたが、お客様とのお打ち合わせでは化学に関する専門的な内容もあり、当初は会話についていくのがやっとでした。しかし、上司が技術系の出身で、不明点はすぐに聞ける環境があったので、分からないなりにメモをとっておき、打ち合わせ後に上司や同行していた開発担当者にすべて質問することで、徐々に知識を増やすことができました。
地元を離れての生活となって、最初のうちは精神的に辛いこともありましたが、自分が元気になれる趣味や社内周囲からの様々なサポート のおかげで、乗り越えることができました。また、違う業種の友人や家族との会話が励みになることも多くありました。

会社の最前線での営業業務に
大きなやりがいがある

今の仕事である営業職での業務は、開発案件の進捗管理、契約書の更新や、サンプル輸出業務、海外法登録に関する業務など、多岐にわたりますが、大きくは新規顧客対応と既存顧客対応に分けられます。
新規顧客との業務は、展示会の参加や市場調査レポートを収集するなど、参入を検討する分野の市場規模や市場シェアを調査することから始まります。収集した情報を元に新規顧客をリスト化し、コンタクトをとるのですが、自分が調査してアプローチしたお客様の案件を進められると、喜びを実感できます。
私の担当する製品は、ほとんどがTVやスマートフォンなどの画面(ディスプレイ)に使われます。
新規顧客案件は新しいディスプレイ開発が多く、高機能な新製品に求められる特長のひとつが、「ディスプレイの発色を自然にある色に近づける」ことです。そのために当社の製品もブラッシュアップする必要があります。また、大型TVや折りたたみのスマートフォンなど、市場のトレンドを押さえ、今後どのようなディスプレイ性能が求められていくのかを考えるようになり、電車の中や駅のホームなど、今までは気にしていなかった街中のディスプレイが目にとまるようになりました。また、新しいスマートフォンの画素や画質が気になって家電量販店で見比べたり、看板のような大きなディスプレイに近寄ってどんな画素の形か観察したりしていると、「職業病だな」と周りに笑われることもあります。

既存顧客への業務は、開発案件の進捗を確認することや、毎日の販売のチェック、製品の納期の調整がメインです。
製品市場では常に何らかの課題があり、その課題をクリアしなければ採用されることはありません。お客様との打ち合わせでは、何をどうすれば採用いただけるのかを正確に聞き取り、開発部門の改良検討に活かせるよう心がけています。
ところで、我々が目にしている色は、すべて数値化できることをご存じでしょうか。「色に関する製品」というと「爽やかな緑」「情熱的な赤」のように、感覚的なイメージをお持ちかもしれませんが、実はすべて数値で表現できます。
ディスプレイ上に映し出される色はたった3色「光の三原色」で構成され、赤、青、緑の割合を変えることで表現しています。 画面に近寄って見るとディスプレイ画素の一つ一つが赤、青、緑で構成されていることがよくわかりますが、 当社は、ディスプレイ発色の根幹となる三原色「赤、青、緑」を液体顔料分散体として提供しています。 こうした知識を得たことやお客様とのやりとりによる経験は、当社の中でもこの部署で働かないと得られなかったもので、私の大事な財産です。
「最初は頼りなくてどうなることかと思っていたけど、あなたが営業で今は良かったと思う」と、営業配属当初からお世話になっているお客様にそう言っていただいたことは一生忘れません。
また、世の中にある様々なディスプレイに当社製品が関わっていることに大きなやりがいを感じています。

好きなことに挑戦させてくれるところに
日本ピグメントの懐の深さがあります。
文系理系の線引きはなし。あなたのやる気次第で、自身の新たなステージを切り開いていくことができます。

※このインタビューは、2021年11月時点の取材内容に基づきます。